朴有責 展 (陶) 1月30日-2月10日
古舘高孝 展 (平面) 2月14日-2月25日
鍾雯婷 展 (陶) 2月28日-3月11日
高橋舞子展 (平面) 3月24日-4月8日
氏家昂大 展 (陶) 4月11日-4月25日
富田美樹子 展 5月15日-5月27日
渡辺豊里 展 5月30日-6月10日
張 蕙敏 展 6月23日-7月7日
林 美岡 展 7月10日-7月21日
金 徳姫 展 9月5-9月16日
陶と墨 梶木奈穂・ 桃太郎 9月29日-10月13日
野間祥子 展 10月17日-11月2日
山口愛美 展 11月6日-11月18日
市川透展 11月21日-12月2日
安藤郁子 展 12月12日-12月26日
朴 宥貞 PARK YOOJEONG 展
― 共存 Coexistence ―
‘17年1月30日(月) ―2月10日(金)
プロフィール
1961年 韓国ソウル生まれ
2008年 京王GALLERY/新宿京王百貨店(~2012年)芸大博士展
2011年 東京芸術大学美術学部工芸科博士課修了
2012年 東京芸術大学美術学部工芸科専門研究員(~2015年)
東京芸術大学ART展/椿山荘ART GALLERY(~2014年)
2013年 KBS美術館/韓国ソウル
現在韓国で制作
個展、グループ展多数
古舘 高孝 Takayuki Furudate展
― 金砂の光 ―
‘17年2月14日(火) ― 2月25日(土)
プロフィール
1953 東京生まれ
1991 武蔵野美術学園油絵科 卒業
1995 スペイン サラマンカ大学美術学部絵画科 卒業
2001 スペイン セビリア大学
INSTITUTO DE IDIOMAS Espanol Intermedio 修了
2002 春陽展 以降毎年出品
2015 渡西 サンティアーゴデコンポステーラ滞在
2016 渡西 トレド滞在
個展、グループ展多数
鍾雯婷 Chung Wen-Ting 展
― 恋果物語 ―
‘17年2月28日(火) ―3月11日(土)
台湾国籍のツォンさんは、卯辰山、芸大を経て日本の高い陶芸技術を身につけ、インスタレーションを含め、新しい表現にどんどん挑戦し続けている。丁寧で優しさのある造りは人柄から来るものか、とても好感が持てる。今回のDM作品は、板谷波山創案による葆光釉(ほこうゆう)という釉(うわぐすり)技法を用いている。これは、器の表面に様々な色の顔料で絵付けをした後、全体をマット(つや消し)の不透明釉で被うものである。従来の色絵磁器とは異なった、ソフトで微妙な色調や絵画的・幻想的な表現が追及されている。出品作品約40点。ご高覧いただければ幸いです。
作家コメント
「恋果物語」は、自分なりの模様と色を生み出すことで、自作やアイデンティティーと文化を再構築していった作品たち。台湾人の女性作家としての感性が今までの足元を支えてきてくれたことを最近に改めて気がついた。そのことを大事にして、自らの表現の幅を広げて、新しい芸術感覚で芸術を昇華させ、新たな「器」の可能性を提案した。
プロフィール
2010 台湾台南芸術大学陶磁専攻修士課程 修了
2013 鍾雯婷個展-冰肌玉・惚(金沢)
台湾故宮第一回台湾青年陶芸賞(台湾台北)
2014 金沢卯辰山工芸工房 修了
ドイツTalente2014国際セラミックコンペ 入選
第70回金沢市工芸展 金沢市長奨励賞
2015 鍾雯婷個展-薄光(東京)
2016 台湾国際金壺賞 銅賞(台湾台北)
東京藝術大学美術研究科博士課程在席
収蔵作品
台北故宮博物院、全球策略投資基金、台北鴬歌陶磁博物館、金沢卯辰山工芸工房
髙橋舞子 Maiko Takahashi展
― ふたたび、みたび 通る谷 -
‘17年3月24日(金) ~ 4月 8日(土)
一見リアルな風景画としてとらえがちですが、これは紛れもなく高橋の心情風景なのです。山形の自宅近くの散歩道の風景が常に登場します。どういう思いでどこを切り取るのか、で1つ1つの作品に物語が生まれます。暗唱するほど読み込んだ文章の1フレーズが風景になることもあります。
今回のーふたたび、みたび 通る谷―は、山形への新幹線に乗ってふっと見た窓の外の風景「蝶ガ舞っていたのを見た」というもう1つの心情風景が絵になっています。
プロフィール
1987 山形県生まれ
2008 山形県総合美術展覧会 山形新聞社賞
2009 女子美術大学卒業 優秀作品賞
2011 個展 吹き寄せる幻影(相模原市民ギャラリー)
2012 同大学修士課程 洋画研究領域 修了
美術館賞、美術館収蔵作品賞、大久保婦久子賞
佐藤国際文化育英財団 第21回奨学生美術展 特別出品(2011年 買上げ)
ART GENT(ベルギー)参加
2013 東京藝術大学美術研究科 油画技法・材料研究室研究生 修了
「見ること・描くこと- 油画技法材料研究室とその周辺の作家たち」(東京藝術大学 上野校他)
2016 東京アートフェア参加 個展・グループ展 多数
氏家昂大 Kodai Ujiie 展
— Wah —
‘17年4月11日(火) ―4月25日(火)
若き陶芸家、氏家昂大氏の当ギャラリー初めての個展です。茶盌、花入れなど器系の作家です。極めてダイナミックな造形性の高い茶盌は本焼き後に銀彩、漆を施す手法で進められます。貫入の中に真っ赤な漆が入り、ときどきドキリとするような挑戦的な姿の作品も登場します。ご高覧いただければ幸いです。
「イメージするのは作品の一つ一つが生きていて動き出しそうなフォルムを持たせること。
最近は多肉植物ブームのようですが、多肉いいですね!仮想世界にあるような植物達を手にした時の高揚感。僕の作品もそうありたいです。」
プロフィール
1990 仙台市生まれ
2013 彫刻家深井聡一郎氏に師事
2014 LIXILギャラリーGINZAガレリアセラミカ
2015 東北芸術工科大学大学院芸術文化専攻工芸研究領域 修了
個展グループ展多数
富田美樹子 Mikiko Tomita展
-臓・殖・細 —
‘17年5月15日(月)―5月27日(土)
精緻な絵付けで超絶技巧の作品を発表する陶芸家。エスニックな色使いは幼児期、過ごしたアルジェリア、ポルトガルに由来するのかもしれない。前回から持続する、器官―k-シリーズの発展が楽しみである。オブジェ11点 器10点ほど
作者コメント 作品に絵付けをしている時間はくりかえしくりかえし筆を動かし一点に集中しているさまは、まるで写経でもしている様だと思う。 作品を作り上げるより、作る工程が楽しく気持ちいいのです。
プロフィール
1972 大阪府枚方市に生れる
1996 京都市立芸術大学工芸科陶磁器専攻卒業
京都市立芸術大学卒業制作展(同窓会奨励賞 富本賞)
2001 ガレリアセラミカの11人展(世界のタイル博物館/常滑)
2002 日韓若手陶芸作家交流展 CONTACT(滋賀県立近代美術館)
2003 現代陶芸の華―西日本の作家を中心に(茨城県陶芸美術館)
2004 滑市収蔵美術展(常滑市文化会館)
2005 やきもの新感覚シリーズ・50人展(中部国際空港/常滑)
2009 「現代工芸への視点 装飾の力」展(東京国立近代美術館工芸館/東京)
2010 「第5回パラミタ陶芸大賞展」(パラミタミュージアム/三重) Plus 参加
「Touch Fire:Contemporary Japanese Ceramics by Women Artists」
(Smith College Museum/USA)
2011 Lineart 参加
2014 AAF Hamburg 参加
2016 SOFA CHICAGO (USA)
パブリックコレクション 石川県立九谷技術研修所 愛知県常滑市 INAX
渡辺豊重 Toyoshige Watanabe展
— きのう・きょう・あすの夢・2017 —
‘17年 5月30日(火) ― 6月10日(土)
公共の屋外設置作や、病院内の元気を発散する壁面作品など、エネルギッシュに活躍する作家。80才を超えて尚100号、150号の大作で美術館の展覧会を精力的に挑み続けるエネルギーにはひたすら脱帽である。ここ数年美術館での大作続きで、やっと小さなギャラリーの順番がやってきました。鬼シリーズから少し距離を置いて、カラフルな楽しい小品が紹介できそうです。珍しく、テラコッタ小品も並びます。楽しい展覧会になりそうです。
プロフィール
1931 東京に生まれる
1977 第8回国際青年美術家展大賞受賞 パリ留学
1984 第9回神戸須磨離宮公園現代彫刻展 東京国立近代美術館賞受賞
1985 第13回長野市野外彫刻賞受賞 ‘97 第24回受賞
1986 第10回神戸須磨離宮公園現代彫刻展 兵庫県立近代美術館賞受賞
1989 第12回東郷青児美術館大賞受賞
2005 第34回中原悌二郎記念彫刻賞選考委員 紺綬褒章受章
2006 渡辺豊重展(高知県香美市立美術館)
2010 渡辺豊重展(神奈川県立近代美術館鎌倉館)
2014 渡辺豊重展(岩手県立美術館)
巡回‘16川崎市民ミュージアム 栃木県立美術館等
2015 もうひとつの渡辺豊重展(もうひとつの美術館・栃木県)
パブリックコレクション
東京国立近代美術館、神奈川県立近代美術館、世田谷美術館、
大阪国立国際美術館、川崎市民ミュージアム、岩手県立美術館、
栃木県立美術館、大英博物館、韓国国立現代美術館、
ニューヨーク近代美術館、その他国内外多数。
張 蕙敏 Teo Huey Min展
― 記語Ⅱ ―
‘17年6月23日(金) ―7月7日(金)
張さんはシンガポールで陶芸の基礎を学び、台湾留学後金沢の卯辰山工房でさらに技を磨いて今春卒業。今発表作品を信楽陶芸レジデンスで制作中である。その後シンガポールに帰国との事。非常に細やかな感性で植物からのイマジネーションからなる造形作品であるが、表現された表情はダイナミックである。現代アート作品として世界に独り歩きできる感性の持ち主と思っている。
作者のコメント:
植物の要素の収集や型作り、複製を作る行為は、自然と私との個人的な関係を確立することを可能にしています。制作に
おいて、繰り返す行為は自然とのより緊密な関係を確立するためでもあります。私が生きている現代環境と自然環境との
関係を表現するために、 複製のプロセスを経て、自然と私が接触した経験を記録しています。
プロフィール
1983 シンガポール生まれ
2003 シンガポール・ラサール芸術学院美術学部陶磁専攻 卒業
2014 台湾台南芸術大学陶磁専攻修士課程 卒業
2015 第6回菊池ビエンナーレ 奨励賞
2017 金沢卯辰山工芸工房 修了
第73回金沢市工芸展 世界工芸都市宣言賞
個展、グループ展多数
林 美岡Mikang Lim展
— 山 + 家 + 我 —
‘17年7月10日(月) ― 7月22日(土)
韓国人作家、林さんの初個展。信楽陶芸の森レデジデンスの招待作家で、フットワーク軽く、海外で幅広く発表、発信をしています。作風は多様でインスタレ―ションから墨、彫刻タイプのものまで幅広い展開をしています。今回家のイマジネーションのもとに作られた陶の小立体が中心になります。
いつかしら私の友達が私の作業を見ながら「松尾 芭蕉の俳句 閑かさや岩にしみ入る蟬の聲が思い出される」と文を書いたことがある。そのように私の中に自然を抱いて作品を生むことができるように願います。
プロフィール
1961 韓国大田市に生まれる 1979-85美術学士、美術修士、弘益大学陶芸科
1985-88ドイツ、ケルン適用技術大学、陶芸と彫刻を専攻
1987-89 ドイツ、 ニーデルハイン適用技術大学、陶芸デザインを専攻
1996-忠南国立大学教授(韓国/大田)
2005-06フィラデルフィア芸術大学でフルブライト奨学生としてレジデントアーティスト
1983-2017韓国内外でグループ展多数
1988-2017 韓国、アメリカ、日本、スイス、ドイツで個展24回
パブリックコレクション
陶芸の森(信楽) アメリカンセラミック ソサイエティー (アメリカ)エバーウィースト・ウィズ アートセンター (イギリス)
金 徳姫 Kim Dukhee展
— Some days —
‘17年9月5日(火) ―9月16日(土)
プロフィール
1992年 韓国梨花女子大学陶芸科卒業
1994年 韓国梨花女子大学大学院(陶芸専攻)修了
1999年 多摩美術大学工芸科研究生
2005年 東京芸術大学工芸科博士課程修了
2016年 日韓交流展 韓国文化院
2017年 ソウルモダンアートフェア ・芸術の殿堂
個展・グループ展多数
梶木奈穂 Naho Kajiki 桃太郎 Momotaro 展
— 陶・墨 —
‘17年 9月 29日(金) ―10月13日(金)
プロフィール
1981 兵庫県出身
2003 中国政府奨学金により景徳鎮陶瓷学院留学
2006 筑波大学芸術専門学群特別カリキュラム窯芸卒業
2008 京都市立芸術大学美術研究科陶磁器専攻修了
2008 日中韓現代陶芸 新世代の交感展(石湾陶瓷博物館/中国)
2009 装飾の力展(国立近代美術館工芸館/東京)
2014 ひょうごの陶芸・女流作家展「空想×陶芸」(兵庫県民アートギャラリー/神戸)
個展グループ展多数
桃太郎プロフィール
1947 鹿児島県出身
1968 シェル賞入賞
1972 大東文化大学大学院修了
1977〜 個展グループ展多数
野間祥子Sachiko Noma展
― 水のふところ —
‘17年10月17日(火)―11月 2日(木)
野間祥子の作を目にしたとき、どうしても作品展をしてみたいと思うほど魅せられた。このようなことはそんなにあることではなく、その引き込まれる何かを知りたくて、といおうか、若者にはない品格というか、何か不思議が呼んでいた。油絵科に入り、直ぐに油彩は自分ではないと見切りをつけ、水彩を描き続けて科を卒業。という意志の強さも彼女の描く世界からすると少しの驚きがある。ひょうひょうと、かまわず自分を貫く器の深さを感じる、若い作家である。・作品数 10数点(予定)
作家コメント
肉眼で発見できる透明水彩と紙の表情を、観ていただきたいです。
プロフィール
1991年 愛媛県生まれ
2014年 守谷育英会修学奨励金 奨励賞
2016年 武蔵野美術大学大学院油絵コース 修了
美術新人賞デビュー2016 グランプリ
第20回越後湯沢全国童画展 川上四郎記念大賞
個展・グループ展多数
山口愛美/Aimi Yamaguchi展
― X×3mmの世界 ―
‘17年11月 6日(月) ― 11月18日(土)
鉛筆ひたすらな世界である。前回より登場のカエルが今回の主流の様子。キノコやサンゴや背景は様々で揺ぎ無い密度の中に小宇宙が展開される。陸のようでもあり、海の中のようでもあり、閉じられた世界で折り重なり生きるものに焦点を当てたという。平面、立体合わせ 総点数13点位
プロフィール
1982年 神奈川生まれ
2003年 女子美術大学短期大学部絵画科研究科修了
春陽展出品以後毎年
2004年 前田寛治大賞展出品
2007年 第84回春陽展入選 奨励賞受賞
春陽会会友推挙 麻生美術家協会入会
2009年 第86回春陽展入選 奨励賞受賞 日本美術家連盟会員推挙
2010年 第87回春陽展入選 春陽会賞受賞 春陽会会員推挙
女子美術大学創立110周年記念同窓会企画展入選賞受賞
2012年 Art Gent ベルギー 参加(‘13年)
2015年 AAF Hamburg /ドイツ 参加
個展グループ展多数
市川 透 Toru Ichikawa 展
― consciousness ―
11月21日(火)―12月 2日(土)
初期は隠崎作品の類似性が気がかりであったが、近年とみに市川流の作品展開になってきたと思う。今回新しく立体作品にも挑戦している。色使いは非常に派手。シャイに構える。立ち回りもネットその他多様に自己発信をする現代青年である。作品が広がるとともに責任も幅広くなり、新たな領域を広げていくものと思っている。
作家コメント:想像は無限の中に存在する 始まりも終わりもない旅時空間を超えたところにある 意識「consciousness」その意識により私は生かされている。をテーマに作陶しました。器、立体合わせ 総点数20点位
プロフィール
1973 年 東京都出身
2011 年 陶芸家 隠崎隆一に師事 2015 年 岡山県玉野市で独立
以後個展多数
2016 年 3 月 公益財団法人 現代茶陶展 入選
アートフェア
2017 年 5 月 Revelations International Fine Craft & Creation Biennial/ パリ
2017 年 4 月 Art Beijing / 北京
京都 上賀茂神社 黒天目茶盌 「迦具土」 奉納
安藤郁子IKUKO ANDO展
― これもすべて ひとつのものの かけら ―
‘17年 12月 12日(火)― 12月26日(火)
安藤は陶による心象風景の立体を一貫して手掛ける作家。まるで土の中から掘り出してきたかのような作品は、 手を突っ込んで 円環する時間の隙間からすくい出した つちのかけら。そこにあることすら気付かず、放置された欠片のような。
プロフィール
1970年 青森県に生まれる
1994年 上越教育大学大学院学校教育研究科芸術系美術修了
金沢卯辰山工芸工房在籍(~'97)
1995年 朝日現代クラフト展グランプリ受賞
2003年 個展 INAX世界のタイル博物館/常滑
2004年 個展 リアス・アーク美術館/気仙沼
2007年 「魅せられる…今、注目される日本の陶芸」展(~'13)
滋賀県立陶芸の森/滋賀 ニューオータニ美術館/東京 以降、国内・フランス・アメリカにて巡回展
2008年 「彼方へー土×ガラスー安藤郁子・佐々木雅浩展」瀬戸市新世紀工芸館/愛知
2013年 Art Gent Art Fair 参加/ベルギー
2014年 AAF Hamburg Art Fair 参加/ドイツ
個展、グループ展多数