Choi Seung-yoon 崔乘潤(チェスンユン) 展 -停止の始まり-

‘22年3月11日(金)― 3月26日(土)
11:30〜18:30日祭休廊(最終日17:00迄)

 

Choi Seung-yoonさんは勢いのある筆使いのオイルペインティングで大作にいどみ続けている。現在韓国で注目度の高い抽象画家である。

 

作家コメント

停止の 試作
私は一人の中に数多くの宇宙や人が存在すると思います. だから新しい絵を描く度に私自身も分からないまた違う私に出会う作業をすると思います。
一人の人や宇宙を描き出すためには、世の中の基本法則を盛り込まなければならないと考え、私が考えた世の中の基本法則は「反対の法則」です。 息をしたなら呼気をしなければならず、心臓が収縮後に膨張してこそ我々が生きていけるように、我々は反対があってこそ生きていけます。 また、宇宙の時空間を左右する根本的な力である「重力」は、N極とS極が一身にくっついている磁石で反対が共存する逆説的な力です。

このように、反対の逆説は世の中の基本法則だと考えていた私は、主に「青」を使いました。 通常は青色は冷たい色味ですが、宇宙で一番熱い星も青色をしています。 簡単に考えて、ガスの火を思い浮かべると一番熱い色でもあります。 また、空も水も地球も青のように、青は根本的な色でもあります。 反対のパラドックスが一番基本という私の考え方に一番合っている色だといえます。
絵の中には色のほかに、動きの逆説についての話もあります。 絵の完成について悩んでいた私は、人の動きが止まれば

生き終わるように、絵の動きが止まれば完成ではないかと思いました。 しかし、食べてはいけないと、もっと食べたくなり、誰かしてはいけないと、もっとやりたくなるという、世の中の逆の法則によって、絵の動きを止めようとすればするほどかえって絵は止まらない絵になり、そのため、絵の中に、動きもしない逆説を盛り込むことができると考えました。

しかし、このすべての話は私の作業とあまりにもぴったり合いました。 反対の法則によって、「答え」が出てくればそれに対する反対が出てくるに決まっています。 ですから、私は単色で描いたり、それに反してさまざまな色を用いたりします。 時には単純な絵を描いたり、また複雑な絵を描いたりします。 このような変化は、人間の呼吸のように当然の流れかも知れません。
時間が経てば、今の考え方に反する作業をしているかもしれません。 反対の法則により、いつも私が作り出した答えを自ら崩れてしまう逆説的状況の中で、今日もまた違う私に出会えることを願っています。

 

 

 

プロフィール
1984 ソウル生まれ
ソウル科学技術大学、美術卒業
個展、グループ展、フエアー参加多数
作品購入
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